同年九月廿三日 御託宣 ノ 、此 ニ 両巻 ノ 縁起、入 ノ 二テ
箱匣一深秘 ニ 蔵、納二 真
(ママ)
殿一後、不 ニ レ可レ出二社内一。但、
三年 一度、十 ニ 六 所行 幸 時、祠官七日精進、 ノ
捧レ之。不レシテ開、可レ令レ見二諸人一。一見 ニ 功ノ 徳莫
大、必可二至仏土一。求不 ニ レ可レ及二披見一ニハ者也。
依二此 御神託 ノ 一、御行幸 ニ 前七日、垢離 ノ 取ヲ 、リ
荒峺 臥、錦 ニ 以ヲ 裹テ 、垂 ミ 二覆面 シ 一、無言 ヲ シテ持 、チ
十六所 御ニ 行也。此 箱一見 ノ ノ輩、必可レ有二御
引導一。及二度々一御託宣、忝御方便乎云云。
有時、御託宣。此箱、赤沼 子孫可 カ レ持シ レ之ス レヲ云云。
弘通西方弥陀号 引接結縁衆生界
大日変成弥陀尊 末法示現大明神
此八句礼文、又、御託宣也云云。 」二九紙
私云。予誉信、雲州富田特留山信楽寺建立。
功終 以テ 後、慶長四年秋 比ノ ヨ 、リ 渡二 海隠州一勧ニ
二
化 国中 ス 一。爰 ヲ 、同 ニ 国島 後都 万院 云ト 在所 、ニ 名二高
田大明神一、ト 霊験無双在二明神 ス 一。其 御殿 ノ ノ
内 、不 ニ レ明箱在レ之。書也。 此二巻 同年九月八日 夜ノ 明レハ、
九日 暁ノ 方 、不 ニ 思議 霊ノ 夢在ルカレ 之故 、ニ 於二神前一
開レ之、拝読時、神主、宜祢以下諸人、驚二耳
目一、帰 ヲ 二入浄土門一。其後、 ニ 彼 箱ノ 申請 ヲ 、此両 ケ
巻 書ヲ 二 写之一レヲ畢。弘通ス 所ル 、ニ 万人一帰、国中
貴賤、男女不レ残、悉趣二念仏門一者也。
慶長四年九月十三日夜、書写之。
雲州富田信楽寺開基楽蓮社信誉秀翁(花押)
欲スルレ 写ン 時、深 ト 秘有レリシノ之 間レ 、後見 人々、可 ノ レ有レ心。深
可レ敬。就レ中、下巻 神道之極 ハ 致。故、余 不リ
レ可レ談レ之レヲ禁誡レハ、別 紙有レリシヲ之 、レ 失念シテ不写者也。 」三十紙
高田大明神縁起下 」(外題)
高
有時、御託宣。此箱、赤沼 子孫可 カ レ持シ レ之ス レヲ云云。
大日変成弥陀尊 末法示現大明神
此八句礼文、又、御託宣也云云。 」二九紙
私云。予誉信、雲州富田特留山信楽寺建立。
功終 以テ 後、慶長四年秋 比ノ ヨ 、リ 渡二 海隠州一勧ニ
二
化 国中 ス 一。爰 ヲ 、同 ニ 国島 後都 万院 云ト 在所 、ニ 名二高
田大明神一、ト 霊験無双在二明神 ス 一。其 御殿 ノ ノ
内 、不 ニ レ明箱在レ之。書也。 此二巻 同年九月八日 夜ノ 明レハ、
九日 暁ノ 方 、不 ニ 思議 霊ノ 夢在ルカレ 之故 、ニ 於二神前一
開レ之、拝読時、神主、宜祢以下諸人、驚二耳
目一、帰 ヲ 二入浄土門一。其後、 ニ 彼 箱ノ 申請 ヲ 、此両 ケ
巻 書ヲ 二 写之一レヲ畢。弘通ス 所ル 、ニ 万人一帰、国中
貴賤、男女不レ残、悉趣二念仏門一者也。
慶長四年九月十三日夜、書写之。
雲州富田信楽寺開基楽蓮社信誉秀翁(花押)
欲スルレ 写ン 時、深 ト 秘有レリシノ之 間レ 、後見 人々、可 ノ レ有レ心。深
可レ敬。就レ中、下巻 神道之極 ハ 致。故、余 不リ
レ可レ談レ之レヲ禁誡レハ、別 紙有レリシヲ之 、レ 失念シテ不写者也。
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