概要
全国に約25,000社あり、長野県の諏訪湖近くの諏訪大社(旧称:諏訪神社)を総本社とする。また、諏訪神社を中心とする神道の信仰を諏訪信仰(すわしんこう)という。諏訪信仰は日本全国に広まっており、特に北条氏の所領に多い。鹿児島県では祭神名の建御名方命から「南方神社(みなみかたじんじゃ)」としているものもある。諏訪大社の祭神は諏訪大明神ともいわれる建御名方神とその妃・八坂刀売神で、他の諏訪神社もこの2神を主祭神とするほか、「諏訪大神」と総称することもある。諏訪大社より祭神を勧請する際には薙鎌に神霊が移され、各神社ではこれを神体としている。また、中世には狩猟神事を執り行っていたことから、狩猟、漁業を守護する神社としても崇拝を受ける[1]。これらは諏訪大社の山神としての性格を表している。
諏訪大社では6年に一度、御柱と呼ばれる4本の杭を立てる御柱祭が行われるが、全国の諏訪神社でも同様の祭が行われる。
岡田莊司らによると、祭神で全国の神社を分類すれば、諏訪信仰に分類される神社は全国6位(2,616社)であるという。
主な諏訪神社の一覧
総本社
北海道・東北地方
- 諏訪神社(北海道札幌市東区)
- 諏訪神社(青森県三戸郡南部町)
- 諏訪神社(宮城県仙台市太白区)
- 諏訪神社(宮城県仙台市青葉区)
- 秋田諏訪宮(秋田県仙北郡美郷町) - 別表神社
- 諏訪神社(山形県山形市諏訪町)
- 諏訪神社(福島県いわき市小名浜)
関東地方
- 諏訪神社(茨城県常総市水海道諏訪町)
- 諏訪神社(埼玉県飯能市下名栗)
- 諏訪神社(埼玉県深谷市血洗島)
- 諏訪神社(埼玉県加須市諏訪)
- 諏訪神社(埼玉県加須市串作)
- 諏訪神社(千葉県柏市柏)
- 諏訪神社(千葉県流山市駒木)
- 諏訪神社(千葉県白井市根)
- 諏訪神社(千葉県香取市佐原イ)
- 諏訪神社(東京都新宿区)
- 諏訪神社(東京都大田区多摩川)
- 諏方神社(東京都荒川区西日暮里)
- 諏訪神社(東京都江戸川区平井)
- 諏訪神社(東京都立川市柴崎町)
- 諏訪神社(東京都東村山市)
- 諏訪神社(東京都八王子市諏訪町)
- 諏訪神社(東京都町田市相原町)
- 諏訪神社(東京都多摩市諏訪)
- 諏訪神社(神奈川県横浜市中区石川町)
- 諏訪神社(神奈川県横浜市中区諏訪町)
- 諏訪神社(神奈川県横浜市港北区綱島東)
- 諏訪神社(神奈川県川崎市高津区)
- 諏訪神社(神奈川県大和市下鶴間)
- 諏訪神社(神奈川県藤沢市大鋸)
- 諏訪神社(神奈川県藤沢市片瀬)
- 諏訪神社 (神奈川県藤沢市石川)
- 諏訪明神(神奈川県相模原市緑区大島)
- 諏訪神社(神奈川県茅ヶ崎市香川・下寺尾)
- 諏訪神社(神奈川県横須賀市緑が丘)
- 諏訪神社(神奈川県三浦市)
中部地方
- 諏訪神社(新潟県新発田市)
- 諏訪神社(富山県魚津市)
- 諏訪神社(山梨県南アルプス市)
- 諏訪神社(山梨県南巨摩郡南部町)
- 諏訪神社(長野県松本市波田中波田)
- 諏訪神社(長野県松本市今井)
- 上諏訪神社(長野県大町市平)
- 下諏訪神社(長野県大町市平)
- 諏訪神社(長野県安曇野市豊科高家)
- 諏訪神社(長野県安曇野市堀金三田)
- 立石諏訪神社 (長野県安曇野市穂高有明)
- 諏訪神社(長野県飯田市諏訪町)
- 諏訪神社(長野県北安曇郡池田町会染)
- 諏訪神社(長野県北安曇郡白馬村) - 3つの諏訪神社(雨降宮嶺方、霧降宮切久保、霜降宮細野)が鎮座している[2]。
- 諏訪神社(長野県木曽郡上松町)
- 諏訪宮(佐久市岩村田諏訪宮地区)
- 諏訪神社(岐阜県美濃加茂市)
- 五社神社・諏訪神社(静岡県浜松市) - 別表神社
- 諏訪神社(静岡県浜松市)
- 諏訪神社(愛知県西尾市)
- 諏訪神社(愛知県北設楽郡東栄町)
近畿地方
中国地方
- 諏訪神社(鳥取県東伯郡琴浦町)
- 諏訪神社(鳥取県八頭郡智頭町)
- 諏訪神社(鳥取県八頭郡八頭町)
- 諏訪神社(鳥取県米子市大篠津町)
- 諏訪神社(島根県江津市松川町上河戸)
- 諏訪神社(岡山県浅口市金光町佐方)
四国地方
九州地方
- 諏訪神社(佐賀県唐津市)
- 鎮西大社諏訪神社(長崎県長崎市) - 別表神社
- 本渡諏訪神社(熊本県天草市諏訪町)
- 佐敷諏訪神社(熊本県葦北郡芦北町)
- 水俣諏訪神社(熊本県水俣市長野町)
- 諏訪神社(鹿児島県肝属郡南大隅町)
脚注
- ^ 「大法輪」第72巻1号、法藏館、90頁、2005年
- ^ 霧降宮切久保諏訪神社(長野県WEB観光案内所:白馬村)
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