2023年1月9日月曜日

大鞆和氣命

 この建物は赤沼公会堂・・・

街道から少し奥に入ったところにあります。

入口に大きな碑がありますね。

「信州りんご発祥の碑」と刻まれていました。

少し前にもかきましたが、明治末頃から、このあたりでは、水害対策として、桑よりも耐水性の高いリンゴに目をつけ、養蚕からリンゴ栽培に切り替え、信州リンゴが生まれました。現在でも信州随一のリンゴの名産地で、近くの国道18号線は「アップルライン」と呼ばれ、時期には農家のリンゴ直売店が軒を並べて、真っ赤なリンゴが並び、りんご園ではリンゴ狩りが楽しめます。

左端に一茶の句碑もあります。

  半分は あせの玉かよ 稲の露   一茶

農民の苦労を詠んだ一茶らしい句です。

大田神社があります。三つ巴の紋を神紋で「大鞆和氣命」が祀られているそうです。大鞆和氣命は日本の弓矢神として知られる応神天皇です。

ということは八幡神社系列の神社のようです。

12世紀はじめに再建とすいてあるネットもあり、古い神社のようです。

弓矢神の屋代にふさわしい彫刻でした。

鎌倉時代の歴史書の『吾妻鏡』に信濃の地名として大田庄があります。この少し先の長野市の豊野辺りのことといわれますが、このあたりも大田庄だったのかもしれません。

大田の名は正倉院御物の布袋に太田とあるそうです。このあたりは古くから開けた土地だったのかもしれません。


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