龍の爪数にまつわる小話
中国はかつて東アジアの宗主国であり、周辺諸国に大きな影響を与えていました。
五本爪の龍が皇帝専用となった元・明・清の時代において朝鮮(韓国)や琉球(沖縄)など周辺諸国の王は中国への配慮から四本爪の龍しか使いませんでした。
ごく少数の韓国人は「韓国は四本爪の龍だが、日本のは三本爪なので格下である。」と言って優越感を抱いているとの話があります。
確かに日本には三本爪と四本爪の龍が混在しています。
しかし中国で五本爪の龍が確立された元・明・清の時代において、日本は元に攻められたり(元寇)、日本が朝鮮半島を侵略したり(文禄・慶長の役)して日本と中国は微妙な関係でした。民間の貿易交流はあっても政治や文化交流に関しては朝鮮半島の国のように属国化してなかったのです。
日本が中国から最も影響を受けたのは、王朝と緊密な交流をしていた隋や唐の時代であり、その当時の中国では三本爪の龍が基本でした。よって日本には遣隋使や遣唐使らによって伝わった昔の三本爪の龍が今でも残っていると考えた方が現実的です。
https://mitsutomi.jp/chinese-dragon-10638
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