2015年12月5日土曜日

墓地の竜


私は2011年の四月頃から「家紋研究家」を名乗り始めるとともに京都の墓地を巡ることに決めた。
いつ何時、この京都にも大地震が起こるかもしれない。壊滅的被害になるかもしれない。
それは311の惨状を見て、家紋という文化が次の世代、その次の世代へと、残していけるよう、繋いでいけるようにという私なりの考えがあってのことだった。
今では170カ所を越える墓地や霊園を調査してきたが、龍紋は先にも触れたとおり、大陸系の家で希に見ることが出来る。
他に龍紋で見かけるものといえば、玉持ち龍の爪紋や龍剣に一文字紋などである。
雨龍紋との出会いはやはり非常に少ないが、それでも4つほどは発見している。


意外と知られていない、というか気づいておられない方も多いのだが、実は有名な京都の寺である「天龍寺」と「南禅寺」では寺紋が雨龍なのである。(右図版参照)
天龍寺は霊亀山天龍寺(天龍資聖禅寺)という。文字通り寺名からこの紋を用いているのだろう。
天龍寺は何となく分かるが、南禅寺はどうだろうか。
南禅寺は瑞龍山南禅寺(太平興国南禅禅寺)というが、その山号に「瑞龍」とあるのが分かるだろう。
下記の写真は実際に私が撮影してきたもので、よく見れば双方の寺では様々な所で雨龍紋を見かけることが出来るので、これを読まれた方は今後行かれた時は是非、雨龍探しもして頂きたい。瓦にも刻まれているので是非。



http://omiyakamon.co.jp/kamon/amaryo/


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