2014年11月21日金曜日


式内社 陸奥國信夫郡 黒沼神社
旧村社

御祭神
渟仲倉太珠敷命 石姫命
配祀 申田彦大神
福島県福島市にある。
金谷川駅の東2Kmほどの松川町浅川に鎮座。
4号線が高架になっている場所から
少し西へ入ると境内がある。

道に面して参道階段があり、
階段の上に鳥居と社号標。
階段を登ると正面に社殿がある。
拝殿の後方には、流造の本殿。

社殿の右手には、小さな石碑が沢山並んでいた。
石碑には、「申」や「庚申」という文字が刻まれていた。
並んだ石碑の奥には、二本の立石があり、
天照皇大神豊受姫大神と刻まれている。
他には、飯豊山や申田彦大神の文字も読み取れる。
通称は、明神様。
創建年代は不詳。

欽明天皇の皇子・渟仲倉太珠敷命が
東国の不穏を鎮めるため、当地へ行幸し、
信夫湖に住む大熊を退治したが、
疲労困憊し崩御したと噂が流れ、
それを聞いた母・石姫は嘆きのあまり黒沼に身を投げた。

供奉の健夜依米主従の四人は嘆いて黒沼赤沼を巡見。
古浅川の自現明神のお告げにより、
大岩を切り開き、黒沼赤沼の水を大熊川に抜き、
干潟となして石姫を埋めたという。
後、欽明天皇の奉聞および地名にちなんで
黒沼大明神として祀ったという。

一方、皇子・渟仲倉太珠敷命は征伐の後
帰京して、敏達天皇となったという。
拝殿の賽銭箱や本殿にかけられた幕には、九曜紋。
本殿は、伊達政宗の寄進のよるもので、
九曜紋の幕も寄進したという。


[出典]
http://www.genbu.net/data/mutu/kuronuma2_title.htm

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