2014年12月4日木曜日


りんごの発祥地
りんごの発祥は中央アジアで今でも原始的な林があるそうだ。人類に愛育されはじめたのは石器時代からのことで、栽培果樹としても古い。ギリシャ時代、植物学の父祖テオフラスタス大先生は、すでにりんごの接木を教えている。
 ラテン民族はぶどう酒の方が好きだったのであまりりんごを顧みなかったが、アングロサクソン民族はりんご酒が大好物だったので、非常に栽培に熱心で、改 良を加え、英国は前世紀には第一位のりんご国であった。英語のアップル(Apple)とは、りんごだけのものではなくパインアップルという如く果物全体を 意味する言葉となった。リんごは生で食べるばかりでなく、りんご酒、サイダーを醸造する原料として大量に用いられる。
 サイダーとは、甘くて泡の立つ飲料水だと思われているが、ほんとうのサイダー(Cider)とは、リんごの果汁を醗酵させて醸したりんご酒のことをいう。主にフランスで造る。
 昔のアップルというのは、今のような立派なりんごではなく、小粒のものでせいぜい五センチ位の玉であった。
現代では、これをクラブアップルといって別物に扱っている。丁度わが国で江戸時代のみかんを、今では小みかんというのと同じだ。
 ヨーロッパ北部には、優良種も勿論沢山作られているが、昔からの小粒のクラブアップルも大量に栽培もされ、また各地に半野生的にも作られ、恰もわが国の柿の点在する如くで北欧の代表的果物は実にりんごである。


[出典]
http://www.kudamono.or.jp/kuda100/world_fruits/apple.html

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