2014年12月8日月曜日


群書類従

群書類従』(ぐんしょるいじゅう)は、塙保己一編纂した国文学国史を主とする一大叢書
塙保己一が古書の散逸を危惧し、1779年(安永8年)、菅原道真を祀る北野天満宮に刊行を誓った。江戸幕府や諸大名・寺社公家などの協力を得て、収集・編纂した。古代から江戸時代初期までに成った史書や文学作品、計1273種を収めている。寛政5年(1793年)―文政2年(1819年)に木版で刊行された。
歴史学国文学等の学術的な研究に、多大な貢献をしている。

構成

正編は1273種530巻666冊からなり、以下の25部に分類されている。
神祇部、帝王部、補任部、系譜部、伝部、 官職部、律令部、公事部、装束部、文筆部、 消息部、和歌部、連歌部、物語部、日記部、 紀行部、管弦部、蹴鞠部、鷹部、遊戯部、 飲食部、合戦部、武家部、釈字部、雑部

続群書類従

正編と同様に25部に分かち2103種、1000巻、1185冊の一大叢書。 群書類従に続いて塙保己一が計画し、没後は弟子たちが引き継いだ。明治時代に一部が刊行され、その後、続群書類従完成会が1792年以降[要出典]に全巻を刊行した。

その他

  • 塙保己一は群書類従の版木を製作させる際、なるべく20字×20行の400字詰に統一させた。これが今日、原稿用紙の基本様式となっている。
  • 群書類従の版木は温故学会[1]が保管している。
  • 明治時代以降に、『続々群書類従』(神祗部、史伝部、記録部、法制部、地理部、教育部、宗教部、詩文部、歌文部、雑部)、『新群書類従』(演劇部、歌曲部、書目部、舞曲部、歌曲部、狂歌部)が編纂された。
  • 「続群書類従完成会」は、その後も史料集を中心に出版事業を行っていたが、2006年9月に不渡りを出して、事実上倒産した。2007年6月より八木書店が、「群書類従」などの出版事業を引き継いだ。また、2014年10月1日より『群書類従』(30冊)、『続群書類従』(86冊)、『続々群書類従』(17冊)の全文がデータベース化されジャパンナレッジ上で公開されている。


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