2014年12月12日金曜日

上杉氏分限帳


内容・目次 本書は、16世紀末から近世前期の上杉家の分限帳である米沢市上杉博物館所蔵『文禄三年定納員数目録』、『越後分限帳』、『直江支配 長井郡分限帳』、『寛永分限帳』、及び市立米沢図書館所蔵『上杉侯家士分限簿』、『会津御在城分限帳』を翻刻した史料集である。巻末には74頁に及ぶ「人 名・寺社名索引」「地名索引」を付し、研究者の便を図る。本書を活用すれば、上杉景勝とその家臣の様子、会津・米沢に従った家臣たちの様子が理解できる。

一、文禄三年定納員数目録
上下巻にわかれ、ともに文禄3年9月成立。現在は嘉永年間の写本が伝わる。
二、越後分限帳
作成年は不詳ながら、内容や構成から慶長二年に改定された定納員数目録を基調にしたものと考えられる。現在写本しか伝わらない定納員数目録の内容を復元するために不可欠。
三、上杉侯家士分限簿
「越後侍中上納ノ一紙」「信州侍中定納之一紙」「五拾騎衆定納一紙」「会津御在城分限帳」で構成。前3件は慶長二年改定の定納員数目録を万延二年に書写したもの。
四、会津御在城分限帳
慶長3年、越後から会津に国替えされた上杉氏の分限帳。
五、直江支配長井郡分限帳

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